山中川男と情報システム担当者のオープンソース化計画

ベンダーロックインからの脱却を目指すすべての方と共に

社員さんからのubuntuに対する評判 〜他者への思いやり〜

お疲れ様です。

山中川男です。

 

〜他者への思いやり〜

良い言葉ですが、川男はどれだけ他者への思いやりを持っているのでしょうか。

時々振り返ってみることにします。

 

さて、以前ubuntuについての記事を書きました。

ubuntuとは、南アフリカズールー語で「他者への思いやり」という意味があるそうです。

 

そんな、思いやりに溢れたubuntu

川男は会社で導入してみました。

 

一体どんな評判だったのでしょうか?

今回は川男が所属した会社の社員さんがubuntuに対してどんな評価を下していたのか書いていきたいと思います!!

 

導入の経緯

そもそも、ubuntu導入に至った経緯は何だったのかご紹介します。

前提として、川男が所属していた会社のパソコンは基本的にポンコツだったのです。

 

多く存在したマシン構成が下記の通りです。

=================================

[CPU]

AMD E2-9000

Celeron N4000

[RAM]

・4GB

[Storage]

・HDD

 

[OS]

Windows 10 Home

 

[ソフト]

マカフィー無料体験版30日

・OneDrive

・PCベンダー製の各種設定ソフト

 

[設定]

・位置情報 全部ON

・バックグラウンドアプリ 全部許可

・情報送信 全部許可

・視覚効果 見た目重視

・サービス 不要なものが大量に起動

=================================

 

こんな構成のPCが速いわけがないんです。

起動するだけで、どんなに調子が良くても

・メモリ: 2.8 GBくらい消費

・ディスク読み書き: 100%

・CPU使用率: 40〜80%

 

こんな状態です。

これで、ウェブブラウザなんて起動したらあっという間にメモリ上限に達してより動作不良になります。

 

しかも、Windowsアップデートが常に行われている状態です。

(処理が遅すぎて終わらないまま日々を過ごしているため。)

 

そういった状態で、業務にあたっている社員さんから多くの悲鳴を戴きました。

 

「パソコン速くしてください。」

「業務になりません。」

 

そこで、川男が取った対応は3つ。

PCをアップグレードする

まず、見込みのあるパソコンについては基本性能をアップさせることにしました。

メモリの増量、SSDへの換装。

これだけでも絶大な効果を生み出すことが出来ました。

OSを入れ替える (ubuntuをインストール)

こちらは、お金をかけずに改善する方法です。

稟議が通らないような部署などは、ひっそりとOSを入れ替えました。

PCをアップグレードしてOSを入れ替える

OSを入れ替えて高速化するなら、パソコンの基本性能をアップさせればより高速化するだろうということで、アップグレードとOSの入れ替えを行った機種もありました。

 

しかし、OSの入れ替えを独断で行うのは流石にまずいので

全ての管理者が集って哲学をする会議 (所謂、不毛な会議) にて、コストをかけずにPCの高速化を図って業務を効率化する旨説明をし、許可を得ました。

 

上記の方法でパソコンの動作を改善させると同時に、ubuntuが業務で利用できるのか実証検証も並行して行ったのです。

 

そうやって社内のubuntuシェアを拡大していきました。

最終的には社内PCの45%程度をubuntuに置き換えていったのです。

 

その結果、パソコンの動作に関しては大幅な改善がなされました。

さて、社員さんからはどんな声が上がったのでしょうか・・・?

 

事務員からの評判

大きく分けて2つの層が誕生しました!

好意的な意見

好意的な意見をくれた社員さんに共通していることは

こだわりがないこと

これに尽きます。

 

業務を遂行する上で、道具に対するこだわりがあまりない方々は

純粋に高速化したパソコンに対して概ね満足されているようでした。

 

また、新しいことに興味を示す方

ubuntuの導入に対して前向きな様子でした。

 

そして、大きいポイントが

部門管理者が理解を示していたこと。

 

一部の部門において、明らかにubuntuに切り替えてからの事務処理速度が向上しました。

 

ブラウザの起動や表計算シートを開く度に30秒〜1分程待たされていた状態だったのが、ubuntuに切り替えてからそれらの動作が概ね10秒以内で実行できるわけなので、目に見えた高速化が実現できたのです。

 

そして、都合が良いことに

業務の大部分はオンライン上で完結できる内容なので

ウェブブラウザが対応さえしていれば殆ど問題は生じないのです。

 

否定的な意見

それでも、否定的な意見をいただくこともありました。

多かったのが

 

使いにくいから戻せ

 

これは本当に多かったです。

よくよく紐解いて聞くと、使いにくいのではなくて慣れていないだけだということもわかりましたけど、拒否感がある人にそんな説明をしても使いやすく感じることは難しいのです。

 

そして、この方々は皆手段思考な方々であるというのもわかりました。

・デスクトップショートカットが使えないから使いにくい

・インターネットが正しく表示されない

・レイアウトが崩れてしまって使えない

・プリンターに接続できない

・オフィスソフトが変

上記問題の解決方法はちゃんと有りますが

それすらも「手間が増えて逆に不便になった」ということでした。

 

現場スタッフからの評判

現場用のパソコンも、相当な動作不良パソコンに関してはubuntuに入れ替えました。

ただ、彼らは基本的には営業活動をすることがメインなので

軽い事務処理程度でしか使用しないパソコンに関して、細かな挙動の違いに大きなこだわりはなかったというのが実施してみて得た感触です。

 

そんなことより、会社の現場に対する待遇の不満のほうが多いようでした 笑

 

経営陣からの評判

経営陣からの評判は悪くないです。

やはりコストがかからない点が大きいのでしょう。

(恐らく彼らの使用するパソコンにubuntuをインストールしたら発狂するとは思いますが・・・笑)

 

総評

導入してみて分かった結果として

よりマクロな視点での業務改善について理解がある社員に関しては、ubuntuの受け入れに対して好意的でした。

 

逆に、目の前の業務に精一杯になっている社員、または変にちょっと知識がある社員に関しては、熱心に否定的な理由を探して元に戻させようとする抵抗勢力となりました。

 

ひとつ言えることは

全員が満足するものなど存在しないということです。

 

ubuntuはユーザーを苦しめるために作られたOSではありません。

そして否定している多くの社員さんたちは、知らないところで沢山ubuntu (Linux)に支えられていることを知ってみると良いと思います。

 

むしろ、他の会社では中々触れる機会がないものに触れていることを楽しんだら良いと思いますけどね。

 

 

 

以上、かわおでした。

【転職】失敗しない転職媒体選び② 〜転職サイト利用のメリット・デメリット編〜

こんにちは。

山中川男です。

 

今回は、”失敗しない転職媒体選び”について語りたいと思います。

 

目次

 

はじめに

この転職シリーズで伝えたいことは、”自分らしい人生を送る”ために、”価値あるキャリア形成をしよう”ということです。

今回のシリーズでは、キャリア形成において転職を選択する場合、どうすれば失敗しないのかを解説していきます。

転職において利用可能なメジャーな媒体については前回の記事で簡単に解説しました。

今回は、転職サイト利用のメリット・デメリットをそれぞれ簡単に解説していきます。

 

1.転職サイト

全職種、全年齢に対応している転職サイトを、この項目における”転職サイト”と定義します。

 メリット

・独力で自分好みの求人スクリーニング(絞り込み)が可能

人と関わる煩わしさがありません。

インターネットが利用可能なデバイスがあればサイトは利用できるので、

自分の都合の良い時に気軽に利用できます。

・独力で転職市場の動向が掴みやすい

数多くの求人が掲載されているため、業界の求人動向が見やすいと言えます。

キーワード検索や絞り込み機能を利用することで、自身で分析が可能です。

また、興味のある異業種においても同様に自分なりに分析することができるでしょう。

 デメリット

・自分だけの視点で完結してしまう

良くも悪くも人と関わりませんので、自分の視点のみで完結します。

転職エージェント等、プロの視点が入りません。

・転職サイトの求人のみでは不足する場合がある

大手の転職サイトに掲載されている求人が全てではありません。

エージェントタイプの持つ非公開求人や、独自の採用ルートなどがあります。

・書類選考を通過しにくい可能性がある

転職サイトを通じて求人に応募する場合、サイトの求人応募機能を利用する場合がほとんどですが、文字通り機械的に行われます。

よって、求人者の詳細(アピールポイント等)を企業の採用担当者に直接伝えながら応募するエージェントタイプよりは、書類選考を通過しにくい可能性があると言えるでしょう。

 

2.業種(業界)特化型転職サイト

例えば、”看護師専門の”とか、”ITエンジニア専門の”という文言がついていれば、業種(業界)特化型転職サイトと言えるでしょう。

他にも”20代専門”とか、”ハイクラス専門”など、差別化の図り方は多様ですが、この記事では業種(業界)特化型転職サイトにのみ言及します。

前項目と重複する内容は割愛し、比較形式にします。

 メリット

・特化型の方が、見たい業界の求人数が多い

当然ですが、業界に特化している分、その業界の求人数は圧倒的に多いです。

就職したい業界が決まっている方にはおすすめです。

・マッチングの手間・工数が少なめ

業界に特化しているので、その業界の専門用語や文化にも対応していることが多いと言えます。

サイトの構成(登録時のヒアリング内容など)に無駄やズレがないので、企業とのマッチングに手間が少なめと言えるでしょう。

 

 デメリット

・エージェント機能が煩わしい可能性がある

業界特化型サイトの場合、求職者の市場価値が高いため、エージェント機能が搭載されていることが多いと言えます。

例えば、医師や看護師、IT系エンジニア等の人材は非常に市場価値が高い求職者です。

有料人材紹介業等の成果報酬を得たいが為に、サイト運営側から望まない連絡を受ける可能性もあります。

・特化型でも1つのサイトに絞れるとは限らない

特化型であれば業界の求人数が多い為、1つのサイトの登録だけで完結すると思いがちですが、それぞれの特化型サイトが求人を網羅しているわけではありません。

少しでも条件の良い求人を見つける為には、結局複数のサイトに登録する必要があります。

おすすめの使い方

転職サイトのみで完結したい人、エージェントの力を借りないで転職活動を行いたい人にとっては、エージェント機能がない転職サイト、もしくは利用しない選択肢を行使できるサイトに絞りましょう。

そして、転職する業界が決まっている人は、業界特化型のサイトを複数登録する方法を試してみてください。

それでうまくいかなければ、転職サイト以外の方法を試してみると良いでしょう。